日記

pk

サッカーの日本代表がベスト16の結果を日本に持ち帰りました。

私みたいな詳しくない人からすれば「感動をありがとう」ですが、4年前からベスト8以上を夢見て応援してきたサポーターからすると無念であったかもしれません。

私はサッカーはあまり得意ではありませんが、動体視力と瞬発力があったのでキーパーとして体育の授業でそこそこ役に立っていました。

高校時代の体育でサッカーの試合をやっていた時のことです。

私がキーパーをしながら味方チームの友達とおしゃべりをしている最中、その友達のところにボールが飛んできて、なぜかその友達はキーパーでもないくせに両手でキャッチしました。

その友達はみんなに謝り倒し、近くで見ていた先生は「うん、pk」と冷静な顔で言いました。

相手のキッカーはよりにもよってサッカー部のエースです。

あなたがpkをどうみているか分かりませんが、キーパー視点だと蹴る位置ってめちゃくちゃ近いんですよね。

相手がボールを置いた位置を見て「どうやっても入るやろ」と思いました。

しかしせっかくなら止めたいと思い、その時いろいろ瞬時に考えました。

・とても速いシュートを撃つので、見てから跳ぶのではなくヤマを張って跳ぼう

・動けないかもしれない初心者(私)相手に真ん中には蹴らない、左右どちらかに跳ぼう

・初心者相手に上に蹴るのはリスクとリターンが釣り合っていないから、下に跳ぼう

相手がボールを置いたときに右下か左下にとぶのは決まりました。

キッカーは助走の距離を取った後、ゴールの右をちょっと見つめました。

ただし、ちょっとといってもサッカー部のエースが狙いを定め、かつバレないように見つめているにしては不用心にも思える「ちょっと」の長さでした。

私はそのキッカーをそこそこリスペクトしていたこともあり、その見つめる動作をフェイクと判断しゴールの左下に跳ぶことにしました。

いざ笛が鳴り、蹴り出されたボールはゴールの左下ギリギリ、左手で何とか弾きコーナーキックに。

見てから跳んだのでは間に合わない速度とコースでした。

事前に考えていたことが正しかったかはわかりませんが、全て噛み合ったのでとても嬉しかったのを覚えています。

ちなみに直後のコーナーキックでそのエースに直接ゴールを決められます。

ゴールの中で転がるボールに気づくも、しばらくは何が起こったのかわかりませんでした。

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