SVOCのリンクで一番最初にこのページを開いたあなたは賢いです。
知覚動詞がSVOCで一番わかりやすく、それゆえパターンの番号①を振りました。
登場機会が多く、判断基準も訳し方も明確です。
それでは見ていきましょう。
知覚動詞とは?
そもそも知覚動詞とはどんなものでしょう?
一言でいうなら「五感+α」です。
+αって説明としてはなんかずるいですね(笑)。
具体的に挙げるとsee, hear,feel(これがα要素)とか。smellとtasteはほぼみません。
「見る」といえばseeだけでなくwatchもありますが、登場頻度は少ない。
listenもあまり使われません。
似たような意味の場合は受動的なものを使うと覚えておきましょう。
seeは「見える、目に入る」で、watchは「見る、注視する」。
watchには主体性といいますか、意図が感じられますね。
(読む分には必要ない知識だけど英作文で使うときのためにね)
「SVOCの知覚動詞」と判断する基準
Vが知覚動詞、かつ目的語の後ろに「動詞、動名詞、過去分詞」が続けばこのパターンです。
たとえば下の文章を見てください。

知覚動詞seeが登場し、the manという目的語の後ろに動詞のcrossがきています。
これはズバリ知覚動詞のSVOCのパターンです。
余談
動名詞・過去分詞の場合は「SVOの目的語を後置修飾しているだけ」という解釈もできます。
しかし、SVOCはそもそも「CがOを修飾している構文」なのでこちらにカテゴライズして問題ないと思います。
知覚動詞の訳し方
SVOCのページで説明した通り、「OがCするのをVする」で訳せます。
OとCの主述関係をしっかり確認しながら訳しましょう。

先ほどと同じ文章です。
SVOCは下の通り。

SVOCはOとCが主述関係にあるのを確認せよ、とどこかで説明しましたね?
the manがcrossしているわけです。
ところで、crossは他動詞なので目的語が必要です。
ですから、crossの後に目的語(文全体のではなく、あくまでcrossの)がきます。

このように、the manという第二の主語に対してVとOがあることまで確認できれば完璧です。
あとは「OがCするのをVした」でやくしましょう。
答えは「彼はその男が道路を渡るのが見えた」です。
動詞・動名詞・過去分詞の違いについては
動詞なら現在形チック、動名詞なら進行形チック、過去分詞なら受け身チックに訳します。
ingやedがそういうニュアンスなので、抵抗はないでしょう。

crossなら「渡る」、crossing「渡っている」になります。
って、何が違うねん!となりそうですが、
「渡る」は渡り始めから渡り終わりまで、「渡っている」は動作途中のどこか一部という感じでしょうか。
ingのほうが刹那的な感じがしますね。

今度は過去分詞が入っている例文です。
答えは「彼女はお気に入りの曲がラジオで流れているのが聞こえた」になります。
songがplayされているという受動態の主述関係がわかるでしょうか?
この文章にはありませんが、受け身なので過去分詞の後に「by」が来ることはあります。
まとめ
SVOCの知覚動詞
① 知覚動詞とは五感、特にseeとhear。
② Vが知覚動詞かつ、Oの後ろが動詞・動名詞・過去分詞のとき。
③ 訳し方は「OがCしているのをVする」、動名詞なら進行形っぽく、過去分詞なら受け身っぽく。
お疲れ様でした。
登場頻度は多いので、まずはここをおさえましょう。