国立二次が終わり、受験生はさぞソワソワしていることと思います。
私も当時は合格発表を待っている間何をするにも手につかず、ひたすらスマブラの日々でした。
途中で一度父に釣りに連れて行ってもらい、時間を忘れて何かに没頭できることにあれほど感謝したことはありません。
さて、しばらく二次のお話をしようかと思います。
今回は割と騒ぎになっている東大数学です。
難易度が史上最強と言われていますが実際どうだったのか?
私も解いてみた所感をつづろうと思います。
各大問の感想は最後にまとめて載せるとして、とりあえず全体について。
「時間が足りなすぎる」
この一言に尽きます。
これについて語る前に、まず従来の東大数学の説明を少々。
東大数学は6問で構成されています。
例年「やや簡単2つ、普通2つ、やや難しい2つ」のセット(もちろん年によりブレあり)。
あくまで東大受験生にとっての簡単、普通、難しいで表現しています。
東大受験生はその中でいかに点数をとるか、自分の実力を鑑みて準備するわけです。
大体の場合は簡単な大問に対しては発想も計算も時間はかからず、難しい大問は見ただけで「ハハッできるわけなくね!」となる。
そうなると普通の大問に時間をかけることができ、何なら時間が余った感覚すら覚える。
「やや簡単」を取れないとふるい落とされ、普通とやや難でどれだけ稼ぐかで差がつきます。
じゃあ今年はどうだったのか。
「やや簡単1つ、普通1つ、難しい4つ(やや難3つ、難1つ)」でした。
やや簡単な大問はできないともうスタートラインに立てないとして・・・。
残りの5つについては(1)はいずれも解けるものの、ある程度時間を要する。
(2)以降発想がきついの2つ、計算が大変なの2つ。
(残りの一つはおうちに帰ってから1~2時間かけて解く問題かな)
計算が大変な大問は、時間が無制限にあれば完答が現実的な部類。
・・・とにかく時間が欲しい。
だが先述の通り、どの大問の(1)もチョロすぎることがなく。
Xやら動画やらでは各大問のみに焦点を当てた、発想に対する難易度が書かれていましたがそうじゃない。
東大数学の難しさは「答えまでたどり着くのに必要な計算力」にあります。
シンプルな計算力はもちろんのこと、計算を簡単にするための工夫も十分問われます。
工夫がないと時間はなくなるしミスも様々なタイミングで起こりうる。
ちなみに、発想が難しい問題に関しては普通の人はそもそも触らなくていいです。
今年度の難しさの要因は、どの大問も(1)がある程度時間を食うことにあると思っています。
そのせいで、計算力が必要な問題に対して時間のプレッシャーを感じながら解かなければいけない。
部屋でぬくぬく解いた私ですら時間のプレッシャーを感じたので、本番を受けた受験生たちはの心情は計り知れません。
ここまでまとめると、
計算が大変な東大数学で、時間が足りなくなる「ジワジワとした難しさ」のある年度でした。
とりあえず150分という時間で解いた後、全部完答できるか時間をかけて向き合いましたが…。
あまりにも時間を取られてしまい、解き終わった後は腹が立ってきました。
ただ、難しい難しい言われてますけど、どれも本当にいい問題です。
これから東大受けるよって人は是非とも挑戦してほしいです。
最後に、
東大数学が求めているのは「自分の手で最後までたどりつく力」に他ならないと考えています。
例えば問題演習で解けなかった問題があったとして、
解答を見て「あーこう解くのか、理解した」で終わらないでください。
理解したのち、絶対に何も見ず「自分の手で」答えまで書ききってください。
その積み重ねでしか東大数学に必要な計算力は得られません。
おまけ
数学は自転車や水泳みたいなものです。
いくら乗り方や泳ぎ方をyoutubeで見てもできるようにはなりません。
実際に自転車でたくさん転んで、水への恐怖心と闘って。
体張って小脳に刻み込んで、初めて会得します。
だから、数学って一度できるようになったものは基本忘れない。
普通の大学の数学は「クロールできますか、立ちこぎできますか」ときいてくる一方で、
東大数学は「クロール10km泳いだ後、うっせえわを口笛しながら砂利道を立ちこぎできますか」みたいなことを試してきます。
たまに「トリプルアクセルできますか」とか訊いてきますが、それは無視すればいいわけです。