先日、小学校で大谷グローブがどのように扱われているかの特集をテレビでやっていました。
その映像の中で、ティーバッティングをしている子どもたちの映像が流れました。
ティーバッテイングとは、ボールを打ちやすい場所(バッターの目の前)に固定してその止まっているボールを打つ練習法です。
私はティーバッティングを見るとしばしばステファンくんのことを思い出します。
自分が小1から小3のフランスにいた頃、現地の野球クラブに所属していました。
フランスで野球?
ええ、意外と野球はフランスでも認知されています。
サッカーほど競技人口が多いわけではないですが、パリだけで6チームはあり私はそのうちの一つに所属していたわけです。
名前はクーガーズ、今思い出してもかっこいい名前だ。
クーガーズには、絶対的4番がいました。
ステファンくんです。
ステファンくんは非常にパワーがあり、ティーバッテイングではホームラン級の打球を連発します。
体育館内での練習ではしょっちゅう天井にボールをぶつけていました。
非常に頼もしく見える彼ですが、ステファンくんは一つだけ致命的弱点のあるバッターでした。
その弱点とは、動くボールが打てないということです。
ティーバッティングのような止まっている球を打つことはできるのですが、ピッチャーの投げる球は基本打てません。
致命的というにはあまりにも致命的すぎる弱点です。
当たれば飛ぶはずですが、なかなかヒットを拝む機会はありませんでした。
4番バッターといえば一番パワーのある打者のイメージがあります。
ステファンくんも例に漏れずそうでした。
このイメージはおそらく世界共通なのでしょうね。