受験生に休みはない
高3生は共通テストお疲れ様でした。
しかし疲れているところ悪いですが、休んでいる暇はありません。
各々の志望校に向け、過去問演習にさあ取り掛かりましょう。
過去問をやる理由とは?
そういえば、過去問ってなんでやるんでしょうね。
個人的な話を持ち出すと、私は過去問3年分すらやっていません。
10年分はやっておけばよかったと今は後悔していますが、当時はやる価値を見出せなかったので仕方のないことです。
過去問を解く価値は大きく3つあると思っています。
- 出題形式に慣れる
- 自信をつける(根拠を入手する)
- 大学の意図を汲み取る(研究する)
過去問演習は最後のピース
①はいうことがないので省略します。
②について、「過去問を解く」という行為はその大学を受験するほぼ全員がやる行為です。
周りに過去問を解いていない人などいないわけです。
逆に過去問を解かずに受験に挑むと自分の中に「過去問を自分だけが解いていない」という事実が残ります。
もちろん、「あの過去問を解いておけばできたのに」という問題に本番で遭遇することはそこまでありません(30年分くらい解いてるとそこそこある)。
しかし、自分だけが不利であるという事実はメンタルに大きく関わってきます。
例えば見たこともないような新傾向の問題に出会した時。そこで
「どうせみんな面食らってる、なんせ俺は15年分解いているからな」となるのか
「やばい、みんなはこれに対応できるのかな」となるかでは天地の差です。
自信というものには根拠が必要です。
受験本番において過去問を解いたという実績は大きな根拠になります。
あなたが自信を持って本番に臨めるか否かは過去問をどれだけ解いたかにかかっています。
…長くなってしまいましたがつまり
「自信を持って受験したければ根拠を準備しろ、その根拠の最後のピースが過去問演習である」
という話になります。伝わりましたかね?
過去問から何かを感じ取る
③については本当は我々講師の仕事ではあるのですが。
過去問を何年分も解いてると、科目ごとに
- 出やすい分野とか
- 大学が求めているもの
がなんとなく見えてきます。例えば近年の東大数学を見てると
・「図形と方程式」や「確率漸化式」が出やすい
・ある程度の計算力を求めている
なんかがわかります。これだけではありませんが。
もちろん、これらは調べればある程度出てきます。
しかし、こういった特徴をただ言われるのと自分で察知するのでは全くの別物です。
自分で感じ取るものにはリアルがあり、リアルがあると「じゃあ〇〇をやらなければ」という次のアクションがあります。
私も受験生にある程度の大学の傾向は伝えていますが、やはり本人なりに何かを感じ取ってほしいです。
まとめ
過去問演習を日々繰り返す今の時期はとてもハードです。
一方で、今まで身につけた基礎知識を思う存分活かすとても楽しい時期でもあります。
楽しさを感じる余裕があるかはわかりませんが、受験生には3年の中で1ヶ月ちょいしか味わえないこの貴重な時間を大切に過ごしてほしいです。