英語の記事の中でまず読んでほしいのがこのページです。
SやV、その他一般的な文法用語は説明なく使用しますので、わからないときは自分で調べてください。
主語と述語をみつける
要は、SとVを見つけましょうということです。
SとVがわかれば、OだのCだのも自ずと見えてきて文全体の構造が把握できます。
SとVの発見で和訳の7割は終了です、おめでとうございます!
…もう終わりとしたいところなんですが、少々不親切なので補足をします。
みつけやすいのは動詞
ではSとVをみつけるには?
結論から述べるとまずVを見つけましょう。
なぜかというとみつけやすいから。
基本的にSは名詞、Vは動詞です。(IやHeは取り上げるまでもないので考えてません)
じゃあSをみつけるには名詞から探せばいいじゃない、と思ったそこのアナタ。
残念ながらそうはいきません。
名詞はS以外にも目的語、補語、その他いろいろな場所に出てきます。
「Sならば名詞」ですが、「名詞ならばS」ではないんですね。
たくさん登場する名詞からSを探すのは得策ではありません。
一方、動詞というのは基本的にVの役割でしか登場しない。
「Vならば動詞」だし「動詞ならばV」でもある、つまり「V=動詞」なんです。
(現在分詞・過去分詞、to不定詞さえ区別してしまえばいい)
そしてそして、SはVの手前にあります。
はい、これでSとVがわかりました。
・・・ちょっと練習してみましょうか。

まず動詞を探しましょう。
今回の場合だとgrewとmultiplizedが動詞で、この2つがVだとわかります。
そしてSは手前にあります。
ただ"In the..."の前置詞句がどこまでなのかがわからないと、Sをはっきり決められませんね。
”civilization the use"に注目すると名詞が2連続になっており、ここでスパッときれていることがわかります。
つまり、the use of toolsがSということになりますね。

動詞がわかれば主語はおのずとわかるので、和訳の第一歩はやはりVをみつけることです。
andがつないでいるものを見つける
SやVを正しく把握するうえで
and(or)がつないでいるものを正確に把握することが重要です。
何と何をつないでいるかをみつけるうえで知っておきたいことは二つ。
andのルール
① つないでいるもののうち片方はandの直後にある
② andは同じ単位(動詞、形容詞、前置詞句、文など)のものをつなぐ
以下の文章で考えてみましょう。

まずは動詞を探す。今回は3つあります。

ここで、orがつないでいるものを考えてみましょう。
ルール①「つないでいるもののうち片方はand(or)の直後にある」にならうとorの直後のprotectです。
正確にいえばprotectなのかprotect themなのかという問題はありますが、とりあえず置いといて。
さてorが他につないでいるものはなんでしょうか。
今度はルール②「andは同じ単位(動詞、形容詞、前置詞句、文など)のものをつなぐ」です。
protectは動詞の原形です。
つまり、orは他に原形の動詞をつないでいるはず。
ありました、provideです。
provideの手前にtoがありますのでprovideはto不定詞の動詞。
さらにルール②によりprotectも同じようにto不定詞の動詞となります。
to不定詞では文全体のVにはなりえませんから、残ったfeltが文全体のVですね。
では、先延ばしにしていた「orがつないているものはprotectなのかprotect themなのか」について。

左がprotectのみをつないでいる場合、右がthemも含む場合です。
右の場合だとforのあとにくるものがなくなってしまいますね。
ですから今回は左、つまりprotectのみをつないでいることになります。
provideもprotectもto不定詞の動詞であり、どちらも共通してthemを後ろに取るわけです。

最終的には上の図のようになります。
これだけ整理できていれば楽に訳せますよね。
まとめ
ここまで「読解で1番大切なこと」を書いてきました。
まとめ
・SVOCの把握ができると嬉しい。
・Vが1番見つけやすい、SはVの手前にある
・and(or)がつないでいるものがわかると、SVOCがわかりやすくなる
・andのルールその1:繋いでいるものの一つは直後にある
・andのルールその2:同じ品詞をつなぐ
読解をマスターするには様々な構文を理解しなければいけません。
しかし、いかなる文章においてもこの記事で書かれたことは共通で必要になります。
つまりタイトルの通り基本のキなわけです。