私はよく生徒に
「休憩をとる」ように言っています。
大体の生徒は
「大丈夫です」
というふうに答えるのですが、どうも休憩というものをわかっていない気がします。
自衛隊の幹部候補生学校にいた頃、30kgの装備と荷物を背負って100km歩くという訓練をしました。
もちろん体を鍛えていないとどう頑張っても途中離脱する羽目にはなるのですが、体を鍛えていた人でもバタバタ倒れる訓練です。
しかし、結局8割以上の生徒は一度も離脱することなく100kmを踏破しました。
なぜ、多くの生徒がこの途方もない訓練をクリアできたのか?
それはズバリ休憩の仕方にあります。
自衛隊では基本的に「50分歩いて10分休む」をひたすら繰り返し続けます。
歩き始めの方はもちろんピンピンしてるので2時間でも3時間でも歩き続けられるのですが、それでも必ず休憩を取ります。
それはなぜかというと
休憩を「疲れを取るためではなく、疲れないため」にする意識が強いからです。
一回大きく疲れてしまうと回復には時間がかかりますし、前どこかで書いたように「頑張った自分」に対して甘くなってしまいます。
一方、定期的に休憩を取ることができれば疲労を感じずに歩き続けることが可能。
もちろん後半になると嫌でも疲労を感じてくるのですが、「50分徒歩10分休憩」というサイクルに馴染んだ体が後押ししてくれます。
受験勉強も同様に果てしなく長い道のりだと思います。
疲れるまで休憩を取らない人は勉強中の集中力も切れますから効率も悪いでしょうし、毎日続けるのがしんどくなる。
1時間に1回休憩を取るようにすれば、長時間集中を保ちながら勉強ができるはず。
自己管理のできる人が受験では強い。
ちなみに、かくいう私はこの前30分の犬の散歩で息切れしてしまいました。
休憩は大事ですが、最低限の体力は必要ということです。