メキシコでの留学プログラムに参加していた頃,よくグループワークの一環としてディスカッションをやらされました。
もちろん英語なのですが,みんな何いってるのかわからないのでぼんやりするしかなかったです。
するとそんな様子を心配したのか「君はどう思う?」と同グループのメンバーから意見を振られるのですが,曖昧な返答しかできません。
しまいには「日本人ってディスカッションやらないの?」と聞かれ,「そうだよ」と日本代表として大嘘ついて日本に帰ってきました。
とはいえ,自分が経験したあらゆる会議やディスカッションの中でまともな会議があった記憶がありません。
全然誰も意見出さなかったり,あるいは特定の人だけが意見出し続けたり,議論内容が変な方向行ったり,時間内に終わらなかったり。
メキシコの件で会議のことが少し気になった私は,会議に関する本を読みました。
多くは語らないのですが,良い会議の条件は
・参加者の納得度が高い
・時間厳守
・決まる,まとまる
だそうです。
そしてそんな会議を作るため,進行役は
・会議をデザインし,
・会議をリードし,
・場作りをしないといけない
そうです。
会議のあるべき姿が共有できていない日本では,会議がうまくいくかどうかは進行役にかかっています。
私の人生の中で1番しょうもない会議は,自衛隊の学校にいた頃のクラス旅行の行き先決めです。
長い時間かけた挙句,北海道派と長崎派が互いに譲らず結局コイントスで決めることに。
しかもコイントス役が多数決で私になりました。
表を出しても裏を出してもクラスの半分から恨まれるだけでなんのメリットもない役です。
実際,表を出して行き先が北海道になったことで長崎派から罵声を浴びました。
しょうもない会議とは言いましたがそれは私がコイントスをやらされたからであって,良かったところもありました。
北海道派と長崎派では北海道派が多かったのですが,そこで多数決で決めることはしなかったんですね。
「長崎派が納得せず無理やり北海道に行くのは違う」というのはほぼ全員が共有していた考えでした。
多数決よりコイントスで決めたほうが参加者の納得度が高いと判断した進行役の人は偉かったと思います。
実際,会議が終わってから結論にぐちぐち言う人は一人もいませんでした。
コイントスをさせられた私以外では。