日記

少年時代にしかできないらしいこと

あなたは「哲学」について考えたことはあるでしょうか?

哲学というと少し難しく聞こえるかもしれません。

要は,「世界はどのようにしてできたのだろうか」とか「今自分が生きている世界が夢じゃない保証はあるのだろうか」とか。

辞書には「真理を探究する知的営み」と説明があったりします。

私は割とよく哲学について考える方でした。

中学くらいからよく考えるようになったでしょうか。

地べたにあおむけになっては,地球の重力を感じながら世界や自分の認知について色々考えたものです。

高校生の時に読んだ哲学書に

「本当の哲学は少年のうちにしかできない」

とありました。

この本では「心から世界の根源や本質に疑問を抱けること」を”本当の哲学”とよんでいましたが,当たり前のように哲学していた私は当時「そんなことあるまい」と思っていました。

今思えば大学院を出た辺りからでしょうか。

確かに,考えなくなりました。

別に今は世界の根源にそこまで興味はありません。

当時の,沸々と疑問が湧き上がる感覚が思い出せません。

今について考えるだけで十分です。

あの哲学書のいうとおり,本心から哲学をやらなくなってしまいました。

なぜこんな話をしたかというと,先日かつての教え子(現在高校生)と話をしていたときに

「世界はどうやってできたかとかそういう話を出来る友だちが周りにいない」

「こんなこと考えるのは自分だけなんだろうか」

という話を受けて,いつからか哲学をしなくなった自分にハッとしたからです。

考えれば考えるほど沼にハマっていくようなテーマですが,夢中になって考えている時間は尊いものだったような気がします。

夢中になって同じ曲を聴いたり,アニメに感動したり,哲学にハマったり。

あの頃の感性を取り戻せたらなあ。(仮定法過去)

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